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03月02日-01号

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  1. 宇土市議会 2004-02-24
    03月02日-01号


    取得元: 宇土市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-04
    平成16年 3月 定例会(第1回)                                平成16年第1回宇土市議会定例会会議録 第1号                  宇市告示第13号平成16年第1回宇土市議会定例会を次のとおり招集する。  平成16年2月24日          宇土市長 田 口 信 夫  1.期 日 平成16年3月2日 午前10時  2.場 所 宇土市議会議場1.会期日程                            (会期16日間)┌─────┬──┬───┬───────┬─────────────────────┐│月 日  │曜 │時間 │会議名    │内   容                │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│     │  │   │       │開 会                  ││3月2日 │火 │10:00 │本会議    │会議録署名議員の指名           ││     │  │   │       │会期の決定                ││     │  │   │       │施政方針並びに市長の提案理由説明     │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月3日 │水 │10:00 │特別委員会  │地域高規格道路促進等対策特別委員会    │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月4日 │木 │10:00 │本会議    │代表質問及び質疑・一般質問        │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月5日 │金 │10:00 │本会議    │質疑一般質問              │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月6日 │土 │   │休 会    │                     │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月7日 │日 │   │休 会    │                     │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│     │  │   │       │質疑一般質問              ││3月8日 │月 │10:00 │本会議    │                     ││     │  │   │       │委員会付託                │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月9日 │火 │10:00 │委員会    │文教厚生常任委員会            │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月10日 │水 │10:00 │委員会    │総務常任委員会              │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月11日 │木 │10:00 │委員会    │経済常任委員会              │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月12日 │金 │10:00 │委員会    │建設常任委員会              │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月13日 │土 │   │休 会    │                     │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月14日 │日 │   │休 会    │                     │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月15日 │月 │   │休 会    │                     │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│3月16日 │火 │   │休 会    │                     │├─────┼──┼───┼───────┼─────────────────────┤│     │  │   │       │地域高規格道路促進等対策特別委員長中間報告││     │  │   │       │                     ││3月17日 │水 │10:00 │本会議    │常任委員長報告             ││     │  │   │       │質疑・討論・採決             ││     │  │   │       │                     ││     │  │   │       │閉 会                  │└─────┴──┴───┴───────┴─────────────────────┘2.議事日程 平成16年3月2日(第1号) 午前10時開会 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 議案第 1号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第1号 平成15年度宇土市一般会計補正予算(第8号)について 日程第4 議案第 2号 宇土市男女共同参画推進条例について 日程第5 議案第 3号 特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の             一部を改正する条例について 日程第6 議案第 4号 宇土市保育所条例の一部を改正する条例について 日程第7 議案第 5号 宇土市保育所負担金徴収条例の一部を改正する条例について 日程第8 議案第 6号 宇土マリーナ施設整備基金条例について 日程第9 議案第 7号 宇土市中小企業店舗改装等近代化に対する整備資金利子補給             条例の一部を改正する条例について 日程第10 議案第 8号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少及             び規約の一部変更について 日程第11 議案第 9号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の増加に             ついて 日程第12 議案第10号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少に             伴う財産処分について 日程第13 議案第11号 宇土市道路線の廃止について 日程第14 議案第12号 宇土市道路線の認定について 日程第15 議案第13号 字の区域の変更について 日程第16 議案第14号 平成15年度宇土市一般会計補正予算(第9号)について 日程第17 議案第15号 平成15年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)             について 日程第18 議案第16号 平成15年度宇土市奨学基金特別会計補正予算(第1号)に             ついて 日程第19 議案第17号 平成15年度宇土市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)             について 日程第20 議案第18号 平成15年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第4号)に             ついて 日程第21 議案第19号 平成15年度宇土市漁業集落排水施設整備事業特別会計補正             予算(第2号)について 日程第22 議案第20号 平成16年度宇土市一般会計予算について 日程第23 議案第21号 平成16年度宇土市国民健康保険特別会計予算について 日程第24 議案第22号 平成16年度宇土市簡易水道事業特別会計予算について 日程第25 議案第23号 平成16年度宇土市北段原土地区画整理事業特別会計予算に             ついて 日程第26 議案第24号 平成16年度宇土市交通災害共済事業特別会計予算について 日程第27 議案第25号 平成16年度宇土市奨学基金特別会計予算について 日程第28 議案第26号 平成16年度宇土市公共下水道事業特別会計予算について 日程第29 議案第27号 平成16年度宇土市老人保健医療特別会計予算について 日程第30 議案第28号 平成16年度宇土市土地取得特別会計予算について 日程第31 議案第29号 平成16年度宇土市介護保険特別会計予算について 日程第32 議案第30号 平成16年度宇土市漁業集落排水施設整備事業特別会計予算             について 日程第33 議案第31号 平成16年度宇土市水道事業会計予算について3.本日の会議に付した事件 議事日程のとおり4.出席議員(22人)    1番 山 村 保 夫 君       2番 藤 井 慶 峰 君    3番 上 村 雄二郎 君       4番 西 山 宗 孝 君    5番 野 添 正 利 君       6番 杉 本 信 一 君    7番 堀 内 千 秋 君       8番 西 山 誠 一 君    9番 北 村 静 剛 君      10番 村 田 宣 雄 君   11番 谷 口   壽 君      12番 田 代 厚 志 君   13番 嶋 本 善 光 君      14番 浜 口 多美雄 君   15番 福 田 慧 一 君      16番 田 中 哲 也 君   17番 中 山 新之助 君      18番 河 野 龍之祐 君   19番 建 脇 憲 一 君      20番 中 村 忠 儀 君   21番 岩 本 廣 海 君      22番 川 口 亀 親 君5.欠席議員(なし)6.説明のため出席した者の職・氏名 市長     田 口 信 夫 君  助役     太 田 龍 生 君 収入役    中 村 恵 一 君  教育長    坂 本 光 隆 君 総務企画部長 今 村   弘 君  市民環境部長 岩 本 清 嗣 君 健康福祉部長 田 中 幸 一 君  経済部長   河 野 孝 義 君 建設部長   中 島 修 一 君  教育部長   吉 永 栄 治 君 総務課長   池 田 信 夫 君  自治振興課長 栗 原 敏 雄 君 企画情報課長 山 内 清 人 君  財政課長   中 田 雄 士 君7.議会事務局出席者の職・氏名 局長    山 本 孝 敏 君   次長兼議事係長 前 田 保 幸 君 庶務係長  宮 田 裕 三 君   参事      島 村 昭 子 さん                 午前10時00分開会             -------○------- ○議長(田中哲也君) おはようございます。 ただいまから,平成16年第1回宇土市議会定例会を開会します。 直ちに本日の会議を開きます。 日程に先立ちまして,事務局長事務報告をさせます。 事務局長山本孝敏君。 ◎事務局長山本孝敏君) ご報告いたします。 12月定例会以降,昨日までの議会内での行事につきましては,事務報告としてお手元に差し上げておりますので,ご覧願います。 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 事務局長の報告は終わりました。             -------○------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(田中哲也君) 日程第1,会議録署名議員の指名をいたします。 会議録署名議員は,会議規則第118条の規定により,議長において,9番,北村静剛君,13番,嶋本善光君を指名いたします。             -------○------- △日程第2 会期の決定 ○議長(田中哲也君) 日程第2,会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は,本日から17日までの16日間といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。              (「異議なし。」と呼ぶ者あり) ○議長(田中哲也君) ご異議なしと認めます。 よって,今期定例会の会期は,本日から17日までの16日間と決定いたしました。             -------○------- △日程第3 議案第 1号 専決処分の報告及び承認を求めることについて       専決第1号 平成15年度宇土市一般会計補正予算(第8号)について △日程第4 議案第 2号 宇土市男女共同参画推進条例について △日程第5 議案第 3号 特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の             一部を改正する条例について △日程第6 議案第 4号 宇土市保育所条例の一部を改正する条例について △日程第7 議案第 5号 宇土市保育所負担金徴収条例の一部を改正する条例について △日程第8 議案第 6号 宇土マリーナ施設整備基金条例について △日程第9 議案第 7号 宇土市中小企業店舗改装等近代化に対する整備資金利子補給             条例の一部を改正する条例について △日程第10 議案第 8号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少及             び規約の一部変更について △日程第11 議案第 9号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の増加に             ついて △日程第12 議案第10号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少に             伴う財産処分について △日程第13 議案第11号 宇土市道路線の廃止について
    △日程第14 議案第12号 宇土市道路線の認定について △日程第15 議案第13号 字の区域の変更について △日程第16 議案第14号 平成15年度宇土市一般会計補正予算(第9号)について △日程第17 議案第15号 平成15年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)             について △日程第18 議案第16号 平成15年度宇土市奨学基金特別会計補正予算(第1号)につ             いて △日程第19 議案第17号 平成15年度宇土市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)             について △日程第20 議案第18号 平成15年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第4号)につ             いて △日程第21 議案第19号 平成15年度宇土市漁業集落排水施設整備事業特別会計補正予             算(第2号)について △日程第22 議案第20号 平成16年度宇土市一般会計予算について △日程第23 議案第21号 平成16年度宇土市国民健康保険特別会計予算について △日程第24 議案第22号 平成16年度宇土市簡易水道事業特別会計予算について △日程第25 議案第23号 平成16年度宇土市北段原土地区画整理事業特別会計予算につ             いて △日程第26 議案第24号 平成16年度宇土市交通災害共済事業特別会計予算について △日程第27 議案第25号 平成16年度宇土市奨学基金特別会計予算について △日程第28 議案第26号 平成16年度宇土市公共下水道事業特別会計予算について △日程第29 議案第27号 平成16年度宇土市老人保健医療特別会計予算について △日程第30 議案第28号 平成16年度宇土市土地取得特別会計予算について △日程第31 議案第29号 平成16年度宇土市介護保険特別会計予算について △日程第32 議案第30号 平成16年度宇土市漁業集落排水施設整備事業特別会計予算に             ついて △日程第33 議案第31号 平成16年度宇土市水道事業会計予算について ○議長(田中哲也君) 日程第3,市長提出議案第1号から,日程第33,議案第31号までの31件を一括して議題といたします。 議案の件名のみを事務局長に朗読させます。 事務局長山本孝敏君。 ◎事務局長山本孝敏君) 朗読いたします。 議案第 1号 専決処分の報告及び承認を求めることについて     専決第1号 平成15年度宇土市一般会計補正予算(第8号)について 議案第 2号 宇土市男女共同参画推進条例について 議案第 3号 特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正        する条例について 議案第 4号 宇土市保育所条例の一部を改正する条例について 議案第 5号 宇土市保育所負担金徴収条例の一部を改正する条例について 議案第 6号 宇土マリーナ施設整備基金条例について 議案第 7号 宇土市中小企業店舗改装等近代化に対する整備資金利子補給条例の一部        を改正する条例について 議案第 8号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の一        部変更について 議案第 9号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の増加について 議案第10号 上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少に伴う財産処        分について 議案第11号 宇土市道路線の廃止について 議案第12号 宇土市道路線の認定について 議案第13号 字の区域の変更について 議案第14号 平成15年度宇土市一般会計補正予算(第9号)について 議案第15号 平成15年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について 議案第16号 平成15年度宇土市奨学基金特別会計補正予算(第1号)について 議案第17号 平成15年度宇土市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)について 議案第18号 平成15年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第4号)について 議案第19号 平成15年度宇土市漁業集落排水施設整備事業特別会計補正予算(第2号)        について 議案第20号 平成16年度宇土市一般会計予算について 議案第21号 平成16年度宇土市国民健康保険特別会計予算について 議案第22号 平成16年度宇土市簡易水道事業特別会計予算について 議案第23号 平成16年度宇土市北段原土地区画整理事業特別会計予算について 議案第24号 平成16年度宇土市交通災害共済事業特別会計予算について 議案第25号 平成16年度宇土市奨学基金特別会計予算について 議案第26号 平成16年度宇土市公共下水道事業特別会計予算について 議案第27号 平成16年度宇土市老人保健医療特別会計予算について 議案第28号 平成16年度宇土市土地取得特別会計予算について 議案第29号 平成16年度宇土市介護保険特別会計予算について 議案第30号 平成16年度宇土市漁業集落排水施設整備事業特別会計予算について 議案第31号 平成16年度宇土市水道事業会計予算について 以上でございます。 ○議長(田中哲也君) 事務局長の朗読は終わりました。 次に,市長の施政方針並びに提案理由の説明を求めます。 市長,田口信夫君。 ◎市長(田口信夫君) おはようございます。 本日ここに,平成16年第1回の定例市議会を招集しましたところ,議員の皆様におかれましては,公私ともご多用のところご参集いただきまして,誠にありがとうございました。 開会にあたりまして,平成16年度各会計予算案をはじめ市政当面の重要案件について,ご審議をお願いするに際し,市政運営の基本的な考え方と主な施策について,私の所信の一端を申し述べ,議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。 21世紀の幕開けの年に,まちづくりの指針として多くの市民の皆様の参画により策定しました「宇土市総合計画」も3年目を迎えています。常に宇土市らしさを念頭において,この総合計画の将来像であります「心ゆたかな環境創造の宇土市」の実現を目指し,山積する諸課題に正面から向き合い,この計画に基づく各種施策を推進してまいりました。 お陰をもちまして,生ごみの分別収集をはじめ子育て支援の充実や保育園の民間委託,新たな水資源の確保など,各分野にわたり市民福祉行政サービスの向上を図った各種事業を,市民の皆様のご協力により着実に具体化することができました。 今後も,先人のたゆまない努力と英知によって築き上げられた歴史ある「宇土市」を,未来へ繋いでいく事が,私に課せられた責務であると信じて,市民と協働で「住民自治」のまちづくりを目指し,全力で取り組んでまいります。 最初に,地方分権社会に対応した行政経営の確立について申し上げます。 平成12年4月に地方分権一括法が施行されたことにより,地方の行政は,住民が自ら決定し,責任も自らが負う,自己決定自己責任行政システムの構築が要請されていましたが,これまで「住民の身近なところで決定できる」という地方分権の理念には,程遠い状況にありました。 しかしながら,「国から地方へ」を掲げる小泉政権が発足して2年以上が過ぎ,今新たな地方分権のステージを迎えています。 新年度には一兆円の補助金削減と,所得税の一部を「所得譲与税」として税源移譲すると同時に,地方交付税の改革について,大幅な交付税総額の削減を図る「三位一体改革」が実施されます。 この改革の理念である,地方の自由度を高めるという観点からしますと,まだまだ残された課題は多く,地方交付税に依存している自治体にとりましては,予算編成のうえでかなり厳しい改革の痛みに直面をしています。 これまでの行政システムを転換させる改革の第一歩としては,評価できますが,一刻も早く,真の「三位一体改革」が実現されることを強く願います。 このように,地方を取り巻く状況が大きく転換する中,自治体職員地域住民の「知恵と工夫」のもと,地域の個性や特性を生かしながら,協働で行政を運営していく「仕組みづくり」に取り組まなければならないことを改めて痛感しています。 繰り返して申し上げますが,これからの行政経営は,厳しい財政状況の下,市民はもとより自治会組織やNPOなど様々な市民団体と行政のパートナーシップにより,少子高齢化社会の進展や分権型の行政システムに対応していかなければ,地域間競争に生き残れないことを肝に銘じる必要があります。 次に,魅力あるまちづくり市職員提案制度について申し上げます。 昨年の走潟小学校の井戸水からヒ素が検出された問題は,地域住民の皆様に多大のご迷惑をおかけし,市にとっても大変大きなイメージダウンになったことを深く反省しています。 このことは,少なからず人口増や企業誘致に影響を及ぼすものであり,早急に,環境創造都市を目指して頑張っている,「宇土市」のイメージアップを図ることが肝要であると考えます。 行政経営者として,宇土市全体をどういう「まち」にしたいのか,宇土市のイメージとは「何か」を常に念頭に置き,市外の人たちが自然と何度も訪れたくなるような「個性あるまち」を創造するための発想の工夫が必要であります。 専門家やコンサルまかせではなく,「文化」をキーワードに,未来を担う若者の声を活かしながら,「宇土のまちはどこかが違う」と感じさせる,「魅力あるまちづくり」に取り組んでまいります。 このため全職員に,職員自らが担当していない事業,政府が掲げる地域活性化のための「構造改革特区」や「地域再生構想」を含めて,積極的に政策提案をし,具体化するための市職員提案制度を推進してまいります。なお,この制度には既にいくつかの提案も出されています。 次に,行財政改革の推進について申し上げます。 「第5次行財政改革大綱」を確実に推進するため,「経常収支比率を89%以下」,「市職員数を40人以上削減」,「現年度課税分市税収納率98%以上」とする3つの具体的な数値目標を掲げ,全職員が,責任と自覚を持ち,取り組んでいるところであります。 特に,「市税収納率」については,行政運営の基盤となる税収の収納率が低下することは,財政健全化の問題はもとより,施策を掲げる以前の課題であると認識しています。財政事情厳しい中であるからこそ,歳入の確保と税負担の公平性の観点からも,徴収体制を見直したうえで市税収納向上対策本部を中心とし,全職員一丸となって取り組んでまいります。 また,市民からの市政に関する意見や提言を募る「パブリックコメント制度」を導入し,これまで以上に住民意思が反映された市民参画の有効活用を図っていくとともに,情報公開,情報提供を徹底し,市民に開かれた,わかりやすい行政運営を推進してまいります。 さらに,事務事業の運営主体のあり方について,公の施設の指定管理者制度や民間委託などの比較検討をし,「民間にできることは民間に」の視点に立った効率的な行政のアウトソーシング等を促進してまいります。 次に,当面の最大の懸案事項である合併問題について申し上げます。 私は,合併特例法の期限内に,地方自治体における最大の「行財政改革」という信念のもと,本市と一体的な生活圏を形成する富合町との市町合併に全力を傾注してまいりました。 しかし,合併期日の平成17年1月を目前に控え,富合町議会において,廃置分合などの合併関連議案が否決されたことは,まさに晴天の霹靂でありました。 私は,これまでの12回の合併協議会で,「新市建設計画」の策定など,合併のための基本的な39協議項目の承認を得られたことは,「富合町」と「宇土市」の信頼関係を築いてきたものと確信しています。 また,両市町の歴史的,地理的な面から,20年,30年先を見据えた財政面の長期展望からも,地域の発展に欠かすことのできないこの「合併」に,全力を傾注して取り組む気持ちは,今も少しも変わりありません。 本格的な地方分権社会の到来の中で,市民の皆様が将来にわたり,「安全で安心して暮らしていけるまちづくり」を目指すために,限られた日程をにらみながら,是非「合併」を実現させたいと考えています。今後ともどうか議員各位をはじめ,市民の皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。 次に,予算の概要について申し上げます。 国においては,「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003」を踏まえ,新年度予算については,実質的に平成15年度の水準以下に抑制することを目標に,歳出全般にわたる徹底した見直しを行い,歳出の抑制と予算配分の重点化,効率化を実施することとしています。 また,地方財政は,平成15年度末の借入金残高が総額で199兆円に上る極めて厳しい状況にあります。とりわけ,「三位一体の改革」において,地方自治体に配分される臨時財政対策債を含む地方交付税は,平均で前年度比12%減と大幅な減額が見込まれています。 一方で,地方分権の一層の推進が強く求められる中,少子高齢化社会に向けた総合的な地域福祉施策や生活関連社会資本の整備等の重要政策課題の推進に伴って,財政需要はますます増大するものと見込まれています。 本市においても,平成14年度決算では,実質収支においてかろうじて黒字でありましたが,実質単年度収支は,2億2,000万円の赤字に転じるなど,極めて厳しい状況になっています。 このような状況の中,平成16年度予算は,単独建設事業費及び消費的経費の対前年度比10%削減で臨んだ予算編成も,ただいま申しましたように「三位一体の改革」による臨時財政対策債を含む地方交付税額は,本市にとって約4億5,000万円の減額として直撃いたしました。 このため,歳出予算全般の再見直しをはじめ,「先送りしても市民生活に大きな影響のないもの」,「単独建設事業費」などの大幅削減,歳入では,「特定目的基金の積極的活用」によって歳入を確保するなど,これまでに例を見ない厳しい予算編成でありました。 その結果,新年度の一般会計予算総額は,143億2,650万円で対前年度比4.2%のプラス予算ではありますが,特殊要因の「合併準備経費」「減税補てん債の借換」を除いた予算総額は,135億6,494万7千円で対前年度比1.3%のマイナス予算となっています。 それでは,これまで申し述べたことを基本に,市総合計画の6つの施策の大綱に沿って,平成16年度の主な施策の概要について説明申し上げます。 第1は,「やさしい福祉のまちづくり」についてであります。 すべての市民が,住み慣れた地域の中で,安心して暮らしていける地域福祉サービスの充実と地域社会が一体となった子育て支援体制の確立が必要と考えます。 やさしいまちづくりの推進としては,すべての人が利用しやすい公共施設にするために,昨年から実施しているバリアフリー化整備事業を継続し,高齢者や障害者の方が,「安全に安心して生活できるまちづくり」に取り組んでまいります。 高齢者対策としては,特に介護予防事業に力を入れているところですが,「潤いと生きがいのある暮らし」を支え,居宅で自立した生活を営むことができるように,一人暮らし老人等に対する弁当宅配サービス事業の充実を図ってまいります。 介護保険については,平成17年度に全般的な制度の見直しが予定されており,被保険者の皆様にとりまして,ますます利用しやすい身近な介護保険制度となるように,本来の目的に沿った適切な運用に努めてまいります。 子育て支援対策については,子育てに対する悩みや不安の相談を受け,助言や指導をする子育て支援センターを設けていますが,新年度からは,新たに児童センターを利用した「集いの広場事業」を実施し,子どもを連れて気軽に立ち寄れる場の提供など,子育て支援のさらなる環境整備を図ってまいります。保育所の充実については,保護者のニーズに添った保育や外国人講師による国際理解教育の実施など,現在の生活形態,生活環境に合致した保育サービスを心がけてまいります。また,轟・緑川・網津の3保育園の民間委託を4月から開始しますが,これまでにも増して,地域に根ざした保育が実施できるように受託される社会福祉法人の方々とともに取り組んでまいります。 母子家庭などに対する支援については,一時的に生活援助・保育サービスが必要な家庭に対する家庭生活支援員の派遣や,資格取得を支援する訓練給付金事業など自立を促す取り組みを行ってまいります。 障害者福祉については,「措置費」から「支援費制度」への移行に伴い,障害者の方やご家族の方の悩みや相談を,身近なところで受けることができるケアマネジメント推進事業や,自宅での生活を支援する地域生活ステップアップ事業などに新たに取り組んでまいります。 健康づくり推進については,各地区の健康づくり推進員212人の方々のご協力で,各種住民検診の検診率は,常に県の平均を上回っています。新年度からは基本健診の中に早期前立腺がん検査や,女性のがん検診の対象年齢を引き下げるなど検診内容を充実させ,さらなる検診率の向上と健康づくり推進に努めてまいります。 第2は,「安全な生活環境のまちづくり」についてであります。 地球環境への負担を軽減するための循環型社会の形成と交通環境,防災対策などを重視しながら,安全で安心して暮らせる生活環境を確保していくことが大切だと考えます。 市民の皆様をはじめ環境審議会委員のご協力で,今月中の策定を予定しています環境基本計画は,「次世代に責任の持てる地域環境をみんなで創るまち宇土市」をメインテーマとして,市,市民,事業者及び民間団体の方々が,それぞれの役割のもと,具体的な目標を掲げ,協働して推進するための環境保全対策を示しています。 市役所は,地域における代表的な事業者であり,率先して資源やエネルギーの使用など地域環境問題への取り組みを推進し,市民や事業者,民間団体の皆様と一体となって,環境に配慮した循環型社会を形成してまいります。 また,平成15年3月に認証取得しましたISO14001環境マネジメントシステムの運用を継続し,オフィス活動,事務,公共事業による環境負荷の低減を図ってまいります。 ごみの減量化対策については,昨年から「生ごみ」を有機資源として,再利用するための分別収集を他市町村に先駆け開始し,市民の皆様のご協力により,燃えるごみの量を約2割程度減量することができました。今後は,異物混入の解消を重点課題として,「生ごみ」のリサイクルの意識向上に,より一層の啓発に努めてまいります。また,資源化ルートの開発や,新たな資源化品目の検討を行い,資源化率をさらに向上させるとともに,ごみの発生抑制策として各種施策を講じてまいります。 災害対応体制の強化としては,昨年の水俣市の土石流災害を教訓として,市職員のための「宇土市防災初期対応マニュアル」を作成しましたが,市職員の災害に対する危機意識の保持と併せまして,災害の防止と万一発生した場合の被害の軽減を図るための防災管理体制の確立に努めてまいります。また,市民の皆様に対しては,災害の発生が予想される時には,防災行政無線などを活用し,いち早く災害情報を提供して被害の軽減を図るとともに,予防消防に活躍する市民の期待が大きい消防団の活動に対する支援を行ってまいります。 自然災害対策としては,関係機関とも連携を図り,河川の改修や急傾斜地崩壊対策事業などの整備を促進し,地域住民の安全確保に努めてまいります。 交通安全対策については,地区交通安全座談会等を通して,市民に交通安全教育の徹底を図っていますが,特に,新年度からは老人会等を中心に高齢者への交通安全教室を開催し,死亡事故防止に努めてまいります。また,これまで「土木課」と「自治振興課」で取り扱っていました交通安全施設整備について,窓口を「自治振興課」に一本化を図り,交通安全協会など関係機関と連絡体制をさらに強化し,より効果的な道路反射鏡やガードレールの設置など,計画的に進めてまいります。 防犯対策については,市民が安心して暮らすことのできる生活環境の確保のため,関係機関,団体と一体となり,「警察署」設置の要望活動に努めてまいります。 第3は,「快適な都市空間のまちづくり」についてであります。 都市の潤いをつくる緑地,公園,道路や河川などの公共空間と,快適で安心な市民生活を支えるための上下水道など,重要な生活基盤の整備を進めることが大切だと考えます。 道路整備については,市民の日常生活の利便性を確保するため,市道の改良,維持補修に努め,安全な道路交通の向上を促進してまいります。また,障害者の方や子どもからお年寄りまで,市民にやさしい道路環境を充実させるため,バリアフリー化整備事業を継続し,市道北段原線及び南段原線の改良事業に取り組んでまいります。 市街地整備については,富合町との交流拠点となるJR宇土駅前の利便性の向上や駅周辺地域の活性化を目的としたまちづくり総合支援事業等を継続してまいります。新年度は,宇土駅東側駅前広場の実施設計,自由通路の基本設計を実施してまいります。公園整備については,城山公園のトイレを車椅子に対応したバリアフリー化を実施してまいります。 公営住宅の整備については,宇土・富合合併に伴うまちづくりにおける住宅施策の基本方針となる「住宅マスタープラン」の完了に伴い,今後の住宅施策を検討してまいります。 水資源の確保については,上天草宇城水道企業団において,整備が進められてきました八代工業用水の転用水1日4,000トンの受水が,2月1日から順調にスタートしています。これまでにない安定した需給体制が確保されましたが,今後も,市民の皆様に安全でおいしい水を安定的に供給するため,施設の維持管理及び新たな良質の水源の確保に積極的に取り組んでまいります。 水道未普及地区の整備については,走潟地区の設計委託及び建設を開始し,平成19年度をめどに,走潟地区全域の整備を行い,住民の皆様が安心して飲めるおいしい水の供給に努めてまいります。 下水道整備については,昨年緑川工業団地まで整備を完了し,企業誘致の条件を整えましたので,新年度からは,上新開地区,下新開地区を重点的に整備を実施し,さらなる公共用水域の保全と生活環境の改善に取り組んでまいります。 第4は,「個性ある産業のまちづくり」についてであります。 農業生産基盤や農村環境の整備を図ると共に,各分野における後継者の育成に努めることと,企業誘致や地元企業への支援策を講じるなど,企業活動が進めやすい環境整備が重要であると考えます。 農業振興については,昨年の冷夏の影響を受けた米不作の問題,アメリカでのBSE発生による牛肉輸入禁止や鳥インフルエンザの発生など,改めて食料の安定供給の確保について市民の関心が高まり,ますます食の安全と安心の確保に向けた取り組みが,重要になってきています。 このような中,市としても「食料,農業,農村基本法」の基本理念に即し,地域の合意形成による農家集落単位の営農組織づくりや後継者の育成など,食料の安定供給に繋がるソフト的事業の支援に取り組んでまいります。また,農村部における高齢者や女性に対する「元気がでる」環境づくりに努め,中山間部の多面的機能の活用を目的とした支援を継続してまいります。 農業生産基盤整備については,排水条件を改良し,生産性の高い農地を確保するとともに,維持管理の節減を図ることにより,農業経営の安定化を推進してまいります。また,高生産性農業の促進及び農業の近代化を図り,併せて農村環境の改善を図り,農道網の整備を促進してまいります。 水産振興については,昨年大変うれしい出来事として,熊本県で初めて網田漁協戸口漁業後継者クラブが,全国栽培漁業部門最高賞の「豊かな海づくり大会会長賞」を受賞されました。この受賞は,同クラブが囲い網式による車エビの中間育成を17年間も継続していることと,県内外での普及活動を評価されたものであります。市としても,今後も,つくり育て獲る漁業を推進し,後継者育成等の活動や各種事業を支援してまいります。また,漁業者の生活環境改善のための施策として,漁港施設用地の整備及び有効活用,漁業集落の環境整備に伴う用地整備及び排水施設整備等を,引き続き促進してまいります。 商工業振興については,長引く景気低迷から緩やかながら,着実に回復しているとの政府判断が示されたところでありますが,市の商工業の経営状況はまだまだ厳しいものがあると認識しております。 市としても,財政事情厳しい折ではありますが,中小企業振興策として,既存の融資制度や利子補給制度の融資対象枠を拡大し,中小企業の皆様が,より利用しやすい制度となるよう支援してまいります。また,中心市街地活性化事業については,市商工会と連携しまして,空き店舗を活用した「チャレンジショップ」の取り組みや産業祭などを支援し,活性化を図ってまいります。 観光振興については,地蔵祭りなどを核として,市内各地,各時季に開催しています,まつりやイベントを充実することにより,「宇土市」の知名度アップを図ってまいります。また,市が主体となって開催する事業については,あらゆるメディアを利用し,市内外はもちろん,県外からの来客の誘致を促進し,観光入込み数の増加に努めてまいります。 観光資源については,宇土マリーナの建設理念である「西部地区活性化」を踏まえ,地元特産品の販売促進及び雇用の場の確保につながる「道の駅」と「物産館」の建設に着手してまいります。また,芝生広場でのジュニアサッカー大会や野外コンサートなどの各種イベント開催による全国的なPRを展開してまいります。 第5は,「文化を育む教育のまちづくり」についてであります。 市民自らが,生涯にわたって多様な学習を展開できるよう取り組むとともに,豊かな歴史,伝統を活かしながら,国際化や高度情報化に対応した生きがいのあるまちづくりが大切であると考えます。 生涯学習については,人間性豊かな青少年の育成のための放課後や週末における子どもの居場所を確保し,地域の資源などを活用した様々な体験活動や通学合宿などの地域教育力活性化事業を引き続き行ってまいります。また,あらゆる差別や偏見をなくしていく意識改革のための人権教育などを実施してまいります。 学校教育の充実については,昨年同様,きめ細やかな指導推進のために,小中学校を対象として,市独自で非常勤職員を活用した,ティームティーチング指導や児童生徒の習熟度に応じた少人数指導の事業を継続し,より良い教育環境づくりを推進してまいります。また,網田小・中学校を対象とした小中連携推進指定校の準備のため,非常勤職員を配置し,小中学校相互の緊密な連携を図りながら,新しい教育を目指してまいります。 教育施設整備については,児童生徒の安全確保,災害時の避難場所となる学校施設の耐震強化を図るために,対象となる小中学校について,耐震化の優先度調査を実施してまいります。また,花園小,網田小,網田中のエレベーターを含めた,バリアフリー化事業を継続してまいります。 文化遺産の継承については,昨年文化の発信事業として,県内外から好評を得ましたアーティスト・イン・レジデンス事業や,大王のひつぎを運ぶ航海事業など,これは今ちょっと調整をいたしております。そういう事業など,馬門石に関するイベント活動への支援を行ってまいります。また,国指定の中世宇土城跡の昔の様子や内容を明らかにしながら,保存活用のための整備を計画的に進め,市内に存在する多くの文化財の保存管理にも努めてまいります。 市史編さん事業は,「宇土市」の個性を発見し,郷土意識の高揚を図るために進めているものであり,これまでに先人が築いた郷土の歴史・文化を見直すことによって,様々な文化遺産や市の発展経緯等の情報を,広く市民に公開し,さらなる活用を図ってまいります。 市民文化活動の推進については,心豊かな文化活動のために,市民会館自主文化事業を継続しまして,「文化の薫り高いまちづくり」を促進してまいります。 また,子どもたちの豊かな人間性と多様な個性を育むことを目的とした,文化体験プログラム事業も新たに実施し,その活動推進に努めてまいります。 スポーツ振興については,総合型地域スポーツクラブの「うとスポーツクラブ」が3年目を迎えていますが,市民に大変好評であり,人気を表す会員数も1,100人を超えるなど,着実に市民クラブとして定着しています。また,健康づくりと競技力向上の両面の実績に対し,県内外からも高い評価をいただいており,今後も,市民総スポーツ参加を目指して,誰もが参加,活動しやすいスポーツ環境づくりに努めてまいります。 最後は,「開かれた市政のまちづくり」についてであります。 男女共同参画社会の形成に努め,市民が主役のまちづくりを確立するため,情報公開,情報提供の積極的な推進を図り,広報・広聴をさらに充実させ,「市民参画」を推進することが大切だと考えます。 男女共同参画の取り組みについては,「男女共同参画推進計画」に基づき,市の審議会等への女性の登用促進をはじめ各種施策を総合的に推進してきたところですが,今定例会で提案します「宇土市男女共同参画推進条例」の制定を契機として,市民の関心や理解を深めるように,一層啓発事業を充実させるとともに,市民や事業者の主体的な取り組みを促進したいと考えています。 市民の自主的活動の育成・支援については,NPO・ボランティアに関する講座の開催などにより,市民のボランティア活動への関心を高めるとともに,ボランティア活動団体などの把握を行い,市民活動の活性化に繋がる取り組みを行ってまいります。 情報化の推進については,情報の共有化と市民向け情報の発信を図るため,職員の情報機器操作技能の向上に努めるとともに,県内自治体共同による電子申請受付システムの稼動に向けた体制及び環境の整備を推進してまいります。また,電子申請をはじめとした行政の情報化に対して,市民が平等に利益を享受できるように,民間企業との協力の下,ADSL等による市内全域のブロードバンド環境の整備を推進し,併せて,市民のブロードバンド活用に向けた啓発活動を行ってまいります。 行財政運営については,昨年実施し,大変好評でありました市民参加型ミニ市場公募債,通称「うと市民債」を引き続き発行いたします。市民の皆様の市財政への関心を高めていただくことを目的としており,昨年と同様に,公共施設のバリアフリー化整備事業に活用させていただきます。 合併準備については,議場の改修,両市町のイントラネットの接続,統合電算システムの構築など,合併後も住民に不便をかけることのないよう,細心の配慮を心がけて進めてまいります。 以上,市政運営の基本的な考え方と主要な施策について申し上げましたが,市民とのパートナーシップを基本に,市民サービス向上に向け,諸施策の実現に全力を傾注してまいる所存であります。 議員に皆様をはじめ,市民の皆様におかれましては,一層のご理解,ご協力を心からお願い申し上げ,私の平成16年度施政方針といたします。 続きまして,今回上程しております議案の説明を申し上げます。 条例関係6件,予算関係18件,専決1件,その他6件の31件であります。 まず,議案第1号,専決処分の報告及び承認を求めることについて。この議案は,本議会では間に合わないため,地方自治法第179条第1項の規定により,専決処分を行ったものであります。 専決第1号,平成15年度宇土市一般会計補正予算(第8号)について。これは,平成15年度内での事業完了が困難なため,繰越明許費を設定したものであります。 議案第2号,宇土市男女共同参画推進条例について。これは,男女共同参画の推進に関し,基本理念を定め,総合的かつ計画的に施策を推進するために,本条例を制定するものであります。 議案第3号,特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について。これは,学校医,学校歯科医及び学校薬剤師のそれぞれの報酬額を減額するために,本条例を改正するものであります。 議案第4号,宇土市保育所条例の一部を改正する条例について。これは,平成16年4月1日から,轟保育園の管理運営業務を委託する社会福祉法人の法人名変更に伴い,本条例を改正するものであります。 議案第5号,宇土市保育所負担金徴収条例の一部を改正する条例について。これは,保育所に入所している在宅障害児(者)世帯及び母子世帯等で,非課税の世帯に対する保育料を16年度分から免除するために,本条例を改正するものであります。 議案第6号,宇土マリーナ施設整備基金条例について。これは,宇土マリーナにおける施設整備及びマリーナ振興事業に要する経費の財源を確保するために,本条例を制定するものであります。 議案第7号,宇土市中小企業店舗改装等近代化に対する整備資金利子補給条例の一部を改正する条例について。これは,利子補給制度の利便性の向上及び利用者の拡大を図るために,本条例を改正するものであります。 議案第8号,上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少及び規約の一部変更について。 議案第9号,上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の増加について。 議案第10号,上天草宇城水道企業団を組織する地方公共団体の数の減少に伴う財産処分について。 この3議案は,一部事務組合を組織する地方公共団体の数の増減,規約の一部変更及び財産処分がある場合は,地方自治法第290条の規定により,構成団体の議会において,同文議決を要するものであります。 議案第11号,宇土市道路線の廃止について。これは,市道の路線を廃止するには,道路法第10条第3項の規定により,議会の議決を要するものであります。 議案第12号,宇土市道路線の認定について。これは,市道の路線を認定するには,道路法第8条第2項の規定により,議会の議決を要するものであります。 議案第13号,字の区域の変更について。これは,市の区域内の字の区域を変更するには,地方自治法第260条第1項の規定により,議会の議決を要するものであります。 議案第14号,平成15年度宇土市一般会計補正予算(第9号)について。補正額は2,645万4千円を増額するもので,補正後の総額は139億1,328万8千円であります。 今回の補正は,事業費や国の補助金等の確定に伴う減額補正が多いため,増額補正をする主なものについてご説明申し上げます。 総務費では,職員の希望退職に伴う退職手当経費を計上しております。 民生費では,児童の増加等による網田保育園管理運営業務委託経費,学童保育実施による私立保育所施設整備事業経費,保険基盤安定国庫負担金の決定による国民健康保険特別会計繰出金,介護給付費の増額による介護保険特別会計繰出金等を計上しております。 商工費では,今回,マリーナの敷地の一部を国土交通省に売却する用地代をもとに設置するマリーナ施設整備基金への積立金を計上しております。 これら補正に必要となります一般財源は,財政調整基金の繰入れで調整しております。 議案第15号,平成15年度宇土市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について。補正額は5,959万円を増額するもので,補正後の総額は35億1,194万5千円であります。これは,療養給付費等の増額による補正を行うものであります。 議案第16号,平成15年度宇土市奨学基金特別会計補正予算(第1号)について。補正額は5万2千円を増額するもので,補正後の総額は126万1千円であります。これは,寄附による積立金の増額補正を行うものであります。 議案第17号,平成15年度宇土市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)について。補正額は3,350万3千円を減額するもので,補正後の総額は15億3,020万6千円であります。これは,事業費の確定による配管布設工事費の減額補正を行うものであります。 議案第18号,平成15年度宇土市介護保険特別会計補正予算(第4号)について。補正額は7,687万円を増額するもので,補正後の総額は22億4,296万円であります。これは,介護サービス受給者の増による介護サービス負担金の増額補正を行うものであります。 議案第19号,平成15年度宇土市漁業集落排水施設整備事業特別会計補正予算(第2号)について。補正額は45万6千円を減額するもので,補正後の総額は1億970万2千円であります。これは,公債費利子の減額補正を行うものであります。 議案第20号,平成16年度宇土市一般会計予算については,ただいまの16年度「主な施策の概要」をもって説明に代えさせていただきます。 議案第21号から議案第31号までの平成16年度特別会計予算及び水道事業会計については,配布しています予算書をもって,説明に代えさせていただきます。 また,今会期中に追加上程を予定していますのは,人事案件としまして,助役の太田龍生氏と収入役の中村恵一氏の任期が平成16年3月31日で,人権擁護委員の嵯峨忍氏の任期が平成16年4月30日で満了を迎えますので,後任の追加提案を予定しています。 以上で,今回上程しています議案の説明を終わります。 どうか,十分にご審議いただき,適切なご決定をいただきますようお願い申しいたします。 ○議長(田中哲也君)  市長の施政方針並びに提案理由の説明は終わりました。 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。 明日,3日午前10時から地域高規格道路促進等対策特別委員会になっておりますので,よろしくお願い申し上げます。 次の本会議は,4日定刻に開き,代表質問並びに質疑・一般質問を行います。 本日は,これをもちまして散会いたします。 ありがとうございました。              -------○-------                 午前10時51分散会...